フォトボンドとシリコン ガラス接着剤2種を比較 | ガラス板やガラス関連工具・金物の専門店「ギヤマン」

「フォトボンド」と「シリコン」の違いを性質・見え方で比較

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ガラスの接着剤である「フォトボンド」と「シリコン」。この2つの違いはご存知ですか?

いまひとつ違いが分からず、どちらを使おうか悩まれる方も多くいらっしゃるはず。今回は、そんな「フォトボンド」と「シリコン」の違いを、その性質や、実際に接着したガラスの見え方などの観点から比較しました。

今回比較するガラスの接着剤
  • 感光性接着剤(フォトボンド)
  • 酢酸系シリコン
比較の着眼点
  1. 性質の違いをメリット・デメリットで比較
  2. 接着したガラスの見え方で比較

性質の違いをメリット・デメリットで比較

まずは、フォトボンドとシリコンの性質の違いについて、メリットとデメリットで比較していきましょう。

製品 フォトボンド シリコン
感光性接着剤(フォトボンド) 酢酸系シリコン
メリット
  • 紫外線を当てるだけで簡単に硬化
  • 紫外線を当てない限り硬化しないので、失敗しても簡単に拭き取れる
  • 水に強く、硬化後は水気の多い場所でも使用可能
デメリット
  • 水に弱く水分が多い場所では剥がれてしまう
  • 太陽光に含まれる紫外線でも硬化してしまうため作業場所に注意が必要
  • 使用の際には「コーキングガン」という専用工具が必要

フォトボンドとシリコンは耐水性に違いがあるようです。フォトボンドは水に弱いため、水周りで使用する予定のガラスの接着にはシリコンが最適です。耐水性の高いシリコンならば、自作のガラス水槽を作ることもできますよ!

接着後のガラスの見た目の違いで比較

続いて、完成品の見た目の違いを見ていきましょう。比較のため、実際にフォトボンドやシリコンを用いてガラスを接着し、ガラスケースを製作しました。フォトボンドを使った場合とシリコンを使った場合、接着部に一体どのような違いが出るのでしょうか?

ガラスケースから離れて撮影

はじめに、距離をおいてガラスケースを撮影したものを比較していきましょう。

フォトボンド シリコン

シリコンで接着したほうがやや白っぽく見えますが、見た目の違いはほぼありませんね。

ガラスケースの外側から接着部分を撮影

続いて、接着部の角(かど)を接写したものを比べていきましょう。まずはケースの外側から撮影したものから。

フォトボンド シリコン

シリコンで接着したケースは、ガラスの縁に沿って白っぽくなっていますね。シリコンの凹凸によって、見栄えはあまりよくありません。フォトボンドで接着した方がはみ出しが無く、キレイ見えます。フォトボンドは、紫外線で硬化させない限りは液状のまま。硬化の前に布などで「はみ出し」を拭き取ることができるため、キレイに仕上がります。

ガラスケースの内側から接着部分を撮影

最後に、接着部の角(かど)をガラスケースの内側から撮影したものを比較します。

フォトボンド シリコン

外側から撮影した時同様、フォトボンドで接着したものは接着剤の跡が見えずキレイですね。シリコンで接着した方はガラスの縁に沿って白い跡やはみ出しが残っています。

フォトボンドとシリコンの違い まとめ

フォトボンドは水に弱いため、水周りや水槽のガラス接着には不向きですが、シリコンは水に強く、どのような場面でも使用することができます。しかし、シリコンで接着した場合ははみ出し等によってガラスの縁が白っぽく見え、見た目があまり良くありません。逆に、フォトボンドは接着剤の跡が残りにくく、キレイに仕上げることができます。

製品 フォトボンド シリコン
感光性接着剤(フォトボンド) 酢酸系シリコン
水まわり・水槽 × ○
見た目 ○ △
こんな方にピッタリ 水まわりや水槽以外のガラスの接着において見え方を気にしており、綺麗に接着したい方 水まわりや水槽のガラスの接着をしたい方

フォトボンドとシリコンの、性能・見た目における違いをご理解いただけましたでしょうか?ガラス用接着剤について、何かご不明な点がある場合、ご購入を検討されている場合は、是非一度お問い合わせ下さい。ガラスのプロのスタッフが、お客様の疑問にお答えいたします。

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