感光性接着剤を使ったガラスの接着方法
ガラス同士の接着 難易度 |
★☆☆☆☆ 超簡単 |
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まず、紫外線で硬化する「感光性接着剤」を使用してガラス同士を接着する方法をご紹介しましょう。
ガラス同士の接着について、分かりやすくご紹介した動画もご用意いたしましたので、そちらも合わせてご覧ください!
ガラス接着の流れ
- ガラスの汚れを落とす
- ガラスをクランプで固定する
- ガラスとガラスの間に接着剤を注入する
- UV照明を当てる(5~15分)
- はみ出した接着剤を拭き取る
- UV照明を当てる(3分ほど)
- ガラスの接着完了
1. ガラスの汚れを落とす
はじめに、ガラスの準備をしましょう。接着を行う部分の汚れや油分をアルコールで拭き取ります。感光性接着剤は水分に弱いので、ガラスが濡れている場合はしっかり乾燥させてください。
2. ガラスをクランプで固定する
「ガラスL字クランプ」でガラスを挟み、接着したい形状に固定します。この時、ズレや隙間に注意してしっかり固定すると、仕上がりが綺麗になります。
3. ガラスとガラスの間に接着剤を注入する
固定したガラスとガラスの隙間に、接着剤を流し込んできます。接着剤は粘度がかなり低く、水のようにサラサラです。染み込むように隙間全体に広がっていきます。右の写真では別売りのニードルとアダプターを使用しています。ニードルとアダプターを使用すると、より細かい作業がしやすくなり、接着剤がはみ出したり、余計な部分に付いてしまう失敗を減らすことができます。初心者の方にもオススメです。
4. UV照明を当てる(5~15分)
5~15分ほどUV照明を当てて、初期硬化させていきます。
※紫外線の強さやガラスの厚みによって硬化時間が異なります。初期硬化後は持ち上げてもガラスが外れることはありませんが、完全に硬化はしていないので、壊してしまわないよう注意してください。
5. はみ出した接着剤を拭き取る
初期硬化が終わったら、はみ出した接着剤をティッシュなどで拭き取ります。感光性接着剤は空気に触れていると固まりにくいので、はみ出した部分だけ取り除くことができるんです。
6. UV照明を当てる(3分ほど)
はみ出た余分な接着剤を拭き取って綺麗にしたら、再度UV照明を照射しましょう。3分ほどで完全に硬化します。
7. ガラスの接着完了
これで接着完了です!しっかり硬化されているので、ガラスを叩いても剥がれません。
ガラスとガラスをくっつけるときの接着のポイント
- 屋外では使用しない
最も重要なのは、感光性接着剤を屋外で使用しないこと。太陽光には紫外線が含まれているため、屋外で接着作業を行うと、意図せず接着剤が固まってしまいます。屋外での作業は避けてください。 - ガラス同士をピッタリと突き合わせる
接着したいガラス同士をピッタリと突き合わせた状態で、隙間に接着剤を流し込むことが、きれいな接着の秘訣です。「隙間」と表現していますが、明確に肉眼で確認できるほど幅を開けてしまうと失敗します。感光性接着剤は、ピッタリと合せたガラスとガラスの間にある数ミクロンの間隔にもしっかり染み込んでいきますのでご安心ください。 - ガラスの側面(小口)は磨かれていないと接着出来ない
ガラス同士の接着はガラスを突き合わせる際に、隙間が殆どできない状態が理想です。切りっぱなしのガラスは表面がでこぼこしている為、うまく接着できません。ガラス同士を接着する場合は、小口が磨かれたガラスを購入するか、ご自身で綺麗に磨く必要があります。また、姉妹店「オーダーガラス板.COM」では、小口を綺麗に磨いたガラスのオーダーメイドも承っております。 - はみ出した接着剤は気にしない
感光性接着剤は空気に触れていると硬化しにくいという特性があります。はみ出した接着剤は空気に触れているため、初期硬化の段階では固まりません。完全硬化するまでは拭き取って取り除くことができるので、接着剤のはみ出しは気にしなくても大丈夫です。
ガラス同士の接着で使った商品
ガラス接着の応用!ガラス水槽の自作方法
ガラス水槽の自作 難易度 |
★★★☆☆ やや難しい |
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ガラスを使った大型水槽を作ってみましょう!
思ったより簡単で、接着が失敗してもカッターでカットして何度でもやり直せますので、ぜひ一度挑戦してみてください。ガラス板は姉妹店の「オーダーガラス板.COM」で購入できます。
ガラス水槽の自作について、分かりやすくご紹介した動画もご用意いたしましたので、そちらも合わせてご覧ください!
ガラス水槽の自作に使う道具
ガラス水槽を自作する流れ
- ガラスを水槽の形に組み上げる
- はみ出し防止にマスキングするる
- コーキングガンで酢酸系シリコンを打つ
- マスキングを剥がす
- 丸2日間乾燥させる
- 固定を外し綺麗にする
- ガラス水槽の完成
注意 : 以下の写真と文での解説は若干工程を省いています。より詳しい作業行程は動画をご覧ください。
1. ガラスを水槽の形に組上げる
まず、ゆがみ調整用に木材を数本置き、水槽の底板となるガラス板よりも大きな板を載せ、その上にガラス板をセットします。側面のガラス板も合わせ、仮組みしていきましょう。L字クランプを4つ使い、水槽の形に固定します。この時ガラス同士は完全に引っ付けず、3ミリほど隙間をあけて下さい。この隙間にシリコーンが注入されます。
2. はみ出し防止にマスキングする
マスキングテープ(養生テープ)で、はみ出し防止にマスキングを行います。綺麗なガラス水槽を作るため、丁寧に保護していきましょう。
ガラス板を、L字クランプを使って水槽の形に仮組みしていく様子を収録されています。
3. コーキングガンで酢酸系シリコンを打つ
コーキングガンで酢酸系シリコンを打ちます。酢酸系シリコンを打ち終わったら、ハタガネを使いギュッと締め込みます。この時はみ出したシリコンは、固まる前にヘラで取り除いてしまいましょう。
シリコーンが必要以上にはみ出てガラスを汚さないよう、養生テープ(マスキングテープ)でマスキングしていく様子が収録されています。
酢酸系シリコンで仮組みしたガラスを接着していく様子が収録されています。
4. マスキングを剥がす
本格的に乾燥させる前に、マスキングテープを剥がします。
5. 丸2日間乾燥させる
丸2日間安全な場所に放置し、乾燥させます。
6. 固定を外し綺麗にする
完全に乾燥させたら、ハタガネやクランプを取り外していきます。はみ出したシリコーンは、カッターなどで剥がして取り除きます。
シリコーンの硬化後、はみ出したシリコーンを剥がしていく様子が収録されています。
7. ガラス水槽の完成
これだけ水を入れても大丈夫なガラス水槽が完成しました!
ガラス水槽の自作・ガラス接着のポイント
ガラス水槽を作る際は、必ず側面(小口)を磨いたガラス板を使いましょう!切断面が少しでもデコボコだと綺麗に接着できず、安全な水槽を作ることができません。ガラス工場などの業務用のマシンで、プロの手で磨かれたガラスを使うのが理想です。
ガラス板のご購入には、ぜひ姉妹店の「オーダーガラス板.COM」をご利用ください。ガラス水槽づくりに適したガラス板を、お好きなサイズでご注文いただけます。